米へんの漢字には、籾(もみ)、粥(かゆ)、糠(ぬか)、粽(ちまき)などのように、米そのものとかかわりを持つ漢字の他に、当て字としか考えられないものも数多くあります。さて、粍、糎、粁、これらはどう読むでしょうか。
 実は、ミリメートル、センチメートル、キロメートルと読むのです。へんの米は1メートルの当て字です。つくりの毛は1/1000。1mの1/1000、すなわち1mmを表すというのです。同様に厘は1/100の意味で、1mの1/100、つまり1cm、1000ならば1000メートル、だから1kmというわけです。
 長さの単位であるメートルを、いちばん身近な「米」で表したところが日本人らしい発想ですね。